滋賀県の公立小学校への導入実績があります!
「5つの自分で」の実践活動を行いました。-
自分で学習の準備
なぜ「自分で学習の準備」をする必要があるのか
「自分で学習の準備」には、子ども自身が学習の主人公であるという意識を育てていく目的があります。
毎日自分で学習の準備しているお子さんは、「自分で学習の準備をする」という日々の経験から、「自分の学習だから自分で準備するのは当たり前」と感じるようになってきます。
学習に「自分」がかかわればかかわるほど、学習面における自立度は向上し、子ども自身が学習の「主人公」であるという意識につながるのです。
以前、実践教室のお子さんに、「なぜ自分で学習の準備をすることが大切なのかわかりますか?」という質問すると、「自分で準備すると、これから勉強をするぞとやる気になるけど、人に準備してもらうとやらされるという感じがしてやる気が出ない」という回答がかえってきました。
はじめて「5つの自分で」を目にする方は、自分で学習の準備をするか、しないかというのは、一見大した問題ではないことのように思われるかもしれませんが、それを自分でするか、しないかで、子どもの学習に対する印象、成果は大きく違ってくるのです。
まず、勉強がよくでき、自学自習がしっかりできるお子さんを育てていくには、「自分が学習の主人公」なのだという意識を育てることがとても大切です。
「自分で学習の準備ができるかどうか」は、その意識をしっかりと育てていく上でとても重要な条件なのです。 -
自分で学習
なぜ「自分で学習」をする必要があるのか
なぜ「自分で学習」をする必要があるのでしょうか。
それは、自学自習の姿勢を身につけていく上では、「自分で読み、自分で考え、自分で問題解決する」という能動的な学習姿勢が必要だからです。
これまでの教育は、「教えること」が中心で、子どもの能動的な学習姿勢を育てるための取り組みが十分に行なわれていないように思います。
そこで「でき太くんの算数クラブ」では、教える人を必要としない、子どもが自分の力で読み、自分で考え、自分で問題解決できる学習材を開発しました。
お子さんの能動的な学習姿勢を育てていく上では、「自分で考え、自分で問題解決できた!」という成功体験が必要です。
当算数クラブでは、学習材を構成する上で、まず最初に必ずお子さんの学力状況を調査し、その子にぴったり合った学習材を構成します。
なぜなら、お子さんの学力状況を無視した内容では、子どもが「自分で読み、考え、問題解決する」ことができないからです。
学習材を子どもの学力状況に合わせて構成していけば、子どもは「自分で読み、自分で考え、自分で問題解決する」ということを経験できます。
この経験を日々繰り返していくことで、自学自習に欠かせない「自学力」がどんどん活性化していきます。
この「でき太」の学習材を通して「自学力」が活性化したお子さんは、その能力を他教科にも活用していくことができます。
「でき太」という算数、数学の学習を通して、自学自習の姿勢が身につくだけでなく、他教科もできるようになってくるのです。 -
自分で丸つけ
なぜ「自分で丸つけ」をする必要があるのか
「5つの自分で」の中では、この「自分で丸つけ」が特に重要です。
なぜなら、お子さんが「自分で丸つけ」をするようになると、「わかっていること」と「わかっていないこと」をしっかり仕分ける「センサー」を身につけることができるからです。
私たちはこれを「仕分けセンサー」と呼んでいます。
この「仕分けセンサー」を身につけることができると、お子さんの学習の質はみるみる向上し、しっかり学習成果が出てくるようになります。
質の高い「自学自習」には、この「仕分けセンサー」は欠かせないものといえます。
当算数クラブでは、就学前のお子さんから自分で丸つけをするように指導しております。
就学前のお子さんでも、自分が「わかっていること」、「わかっていないこと」を仕分ける作業を毎日継続していくことで、少しずつ「わかっていること」、「わかっていないこと」を仕分けられるようになってきます。
しかし一般的に、早い時期からお子さんに「丸つけ」をさせようとしません。
「解答書」を見て答えを丸写しするのではないかという不安や、「わかっていないこと」をそのままにするのではないか、そもそもちゃんと丸つけができるのだろうかという心配があるからです。
確かに、最初から私たちが理想とするような丸つけはできません。
ただ、そこで経験するひとつ一つが、お子さんが質の高い「丸つけ」ができるようになるために必要な経験なのです。
子どもは「経験」から、多くのことを身につけていきます。
子どもが丸つけをしているときには、わかってもいない問題の答えをそのまま書くということもあるかもしれません。
答えをまる写しにして、学習したフリをすることもあるかもしれません。
まちがっている問題にも丸をしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、それもすべて必要な経験なのです。
正しい丸つけができるようになるために必要な経験なのです。
子どもがもし正しい丸つけができていなかったら、ひとつ1つしっかりアドバイスをしてあげましょう。
このような地道なサポートをしていくことで、子どもは少しずつ理想的な「自分で丸つけ」ができるようになり、「仕分けセンサー」をしっかり身につけていくことができます。
失敗をおそれずに「自分で丸つけ」をする機会をたくさん経験させてあげること。
この経験が、質の高い自学自習につながっていくのです。 -
自分でやり直し
なぜ「自分でやり直し」をする必要があるのか
「自分でやり直し」は、「自分で丸つけ」で仕分けをした「わかっていないこと」を定着させるために必要な作業です。
「5つの自分で」では、「自分でやり直し」もお子さん自身で行うようにリードしていきます。
なぜ、やり直しも自分でさせていくのかといいますと、子どもの中に「第2のセンサー」を身につけさせるためです。
「自分で丸つけ」では、「わかっていること」、「わかっていないこと」を完全に仕分けるセンサーを身につけることが目的でした。
ここでは、「わかってい ないこと」が完全に定着したことを自分自身で実感できる「センサー」を身につけることが目的です。
私たちはこのセンサーを「定着センサー」と呼んでいます。
一般的に行われている学習を見てみると、親やまわりの大人が、この定着を実感する「定着センサー」の肩代わりしているケースが多いようです。
塾や家庭教師の先生などは、子どもがわかっていない問題を、懇切ていねいに、スラスラと反応できるまで復習の機会を与えてくれます。
これは「定着センサー」を身につける最初のステップとしては有効です。
しかし、いつまでも定着の判断を親やまわりの大人がしていると、子どもの中に「定着までリードしてもらえる」という依存的な意識が生まれてきます。このような依存的な意識が生まれてくると、なかなか「定着センサー」を身につけることができません。
最初は、「ここまで反応できて、はじめて“定着した”と言えるんだよ」というような模範を示すことは必要ですが、その後は子どもが主体となって、「これで分かった!!定着した!!」というを経験させてあげることが大切です。
このような経験を何度も繰り返すうちに、子どもの中に「定着センサー」が芽生えてきます。
「定着センサー」が身についたお子さんは、「この問題は完全に定着した!」とか、「この問題はまだあいまいだ」という実感を持つことができます。自学自習がしっかりお子さんは、「何が定着していて、何が定着していないのか」を定着センサーを通して明確に区分できています。
そのため学習に無駄がなく、学習すればするほど、学習成果を得ることができるのです。
「定着センサー」も、質の高い自学自習には欠かせないものとなります。
日々の経験から、少しずつ身につけていけるようにお子さんの家庭学習をサポートしていきましょう。 -
自分で片づけ
なぜ「自分で片づけ」をする必要があるのか
「5つの自分で」の「自分で片づけ」には、お子さんに整理整頓を心がけさせる目的があります。
私たちのこれまでの教育実践でいえることは、学習するプリントや参考書等の管理がしっかりできているお子さんは、「自学自習ができる子」になっているということです。
学習するプリント類などがしっかり片づけられ、整理整頓されているお子さんは学習した内容もきちんと頭の中で整理されています。
なぜこのようなことが言えると思いますか?
それは、私たちの内面世界と外部世界がリンクしているからです。
学習し終えたプリントや学習道具などの外部世界をきちんと整理すると、私たちの内面世界である頭の中も、それと連動する形で整理整頓されていきます。ですから、「自分で片づけ」をさせた方が学習した内容が深く定着しやすく、学習成果がしっかり出るのです。
逆に、学習するプリント類などを紛失したり、忘れ物も多く、えんぴつや消しゴムなどをよくなくすお子さんは、たいてい頭の中もごちゃごちゃな状態になっています。
そういうお子さんは、学習した内容が頭の中でしっかり整理されておらず、ゴチャゴチャな状態になっていますから、「あれ、こんなこと学習したっけ?」というように、学習した内容が定着しづらくなります。
「自分で片づけ」ということも、一見大した問題ではないように思えるのですが、この点をしっかりサポートしていけば、学習すれば確実に学習効果が得られる「土台」を身につけていくことができるのです。